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分科会1-2:地域SNS研究の最前線

[パネリスト]

鳥海不二夫氏(名古屋大学)
吉田倫子氏(富士通総研)
和崎宏氏(兵庫県立大学/ひょこむ)

[コーディネーター]

原田泉氏(国際社会経済研究所)

 地域SNSについては、さまざまな分野から研究が行われているが、それらを一度に聞く機会は少ない。このセッションでは、三つの異なる分野から最新の研究成果の紹介を通して、地域SNSが多面的に検討された。

 名古屋大学の鳥海不二夫氏から「地域SNSにおける友人関係とその変化」と題し、SNSを人間関係によって分類した4類型についての説明と「アクティブ遷移図」を用いたSNSの盛り上がりの分析結果についての報告が行われた。

「SNSの人間関係の分類」として「あみっぴぃ」「モリオネット」「下北沢ブロイラー」「ラブマツ」を例に挙げ、一般型、スター型、凝集型、分散型の4つに分類し、それぞれの類型についての特徴が説明された。またSNSの盛り上がりを可視化するために「アクティブ遷移図」を用いて、利用者がどのくらいの頻度でアクティブな活動をしているかを分析することで、SNSの運営に役立てられるのではないかとの提案がされた。

 富士通総研の吉田倫子氏からは「海外の地域SNSの動向」と題し、海外と日本における地域SNSの差異について報告が行われた。海外の地域SNS運営者へのインタビュー調査から得られたデータを基に、事例を挙げながら日本の地域SNSとの違いが説明された。海外の事例に関して、参加者の多くからコメントがあった。

 最後に、「ひょこむ」(兵庫県)を運営する和崎宏氏から「地域SNSによる地域情報化に関する研究」と題して、氏が先日執筆した地域SNSに関する博士論文の内容を踏まえ、地域情報化における地域SNSの役割について説明がされた。